大陸五強(滂沱の時代) Pangea Best 5 - The Age of Heavy Rain

 パンゲアで最も優れているとされる戦士五人を指して、人々は大陸五強という。

 彼らは吟遊詩人の物語、あるいは街や村の酒場で交わされる噂話の、格好の材料となる。

 もちろん、武術を嗜んでいる者、そしてその道を極めようとしている者たちの憧れであり、格好の標的でもある。ただ、彼らの力が桁外れであることを知っている者は、ごく少ない。

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・"掌砲"セシリア "Palm Cannon" Cecilia

 レムルサを拠点とする冒険者パーティ、セシリア・ファミリーのリーダー。純粋な戦闘力もさることながら、優れた判断力と統率力で、数多くの難事件を解決してきた。
 ドワーフとエルフの戦争を回避させた"緋色の絹"、単独で竜を倒した"稲妻の王"の冒険譚で、特に有名。
 彼女の持つ掌砲という技は、城壁に穴を空けるほどの破壊力を持つという。

・"青の円舞"ロサリオン Lothalion "The Indigo Waltz"

 今も最強の傭兵団と名高い、青流団の初代団長。今は冒険の途にあるらしく、あまり目立った噂は聞かないが、およそ600年、大陸五強の座にあり続ける、伝説の剣士。
 "歌う刃"、"踊る刃"という名の二刀を使い、その剣の腕はかの剣聖をも凌ぐという。
 大陸五強の中で、さらに最強の者は誰かという話になると、今も真っ先に名前の挙がる、五強の筆頭格。

・"冒険王子"リチャード "Adventure Prince" Richard

 アングルランドの王子の一人。2mを超える巨躯の持ち主。
 銃弾でも傷がつかなかったという常識はずれの頑健さを誇っており、"鋼鉄"、"不死身"といった異名で呼ばれることも多い。
 その身の丈すら超える大剣を扱い、暴風のような戦い方をするという。
 自身を含めた人の生死に頓着せず、交流のある者たちにも、彼が何を考えているのかよくわからないという。底知れぬものを持っており、何事にも桁のはずれた男だという話である。

・"北の鉄鎚"ヴラジミル "North Hummer" Vladimir

 北の大地スラヴァルで無敵を誇る傭兵団、"霹靂団"団長。軍神ともあだ名される、軍事の天才。本人の武術もすさまじく、戦場で数えきれない首級をあげてきた。
 傭兵隊長でありながらスラヴァルの政界にも強い影響力を持っており、いかめしく厳格なたたずまいには、スラヴァルの皇帝すら圧倒されるという。
 敵味方問わず、多くの軍人に"武人の鑑"と尊敬されている人物。

・"反射の"ヴィヴィアンヌ Viviane "The Reflection"

 実在すらあやしいとされる、かの剣聖の、直近の弟子を名乗る娘。
 冒険者の世界に現れるやいなや、次々と強豪を撃破、一躍大陸最強の座に躍り出た。十代の前半にして大陸最強の一角に数えられるようになった麒麟児。
 特殊な体術を使うらしく、ほとんどの戦闘に素手で臨む。戦いで傷を負ったことがないという噂もあり、ロサリオンを押しのけ、大陸五強最強の戦士との呼び声も高い。

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