レムルサ ・レムルサ Remulsa かつての大ラテン帝国の首都であるレムルサは、今でもラテン都市同盟最大の都市であり、同盟の盟主的存在である。経済、軍事、宗教、そのいずれもが、人口に比例して、ラテン都市同盟の中で大きなものを抱えている。 その人口はおよそ20万。内18万人が人間、中でもラテン人がその大多数を占める。多種族の共同体も多く、商業の活発なエルフ街、工房の多いドワーフ街等がある。 レムルサ駅を中心に広がる上、中流階級の地域を眺めていると見落としがちだが、発展する都市の陰で、下層民は貧苦に喘いでいる。こうした地域には官憲の目が行き届きにくく、多くの犯罪者や邪教の信徒が潜んでいると言われている。住民にとっては頭痛の種であるが、流れ着いた冒険者にとっては、格好の冒険の舞台でもあり、実際には上流階級の地域で動くよりも多い金貨が、この地域で流れているという噂もあるくらいだ。 古代からある水道橋もあり、上下水道が完備されている上、中流階級の地域は、大陸全土の都市と比べても、かなり清潔な地域でもあり、街の住民はそのことを誇りに思っている。 また、セイヴィア教最大宗派であるアモーレ派の総本山、サンタモーレ寺院もここ、レムルサの中心部にある。自然、住民のほとんどはセイヴィア教の信者である。 サンタモーレ寺院の他にも、大ラテン帝国時代からある闘技場、大浴場、劇場等、名所であり、街の人々の娯楽の場にも事欠かない。 政治形態は、市民の投票により選ばれた多数の代議士による民主制。議会制民主主義を基本とするが、案件によっては、市民たちによる直接投票が行われることも珍しくはない。 いずれにせよ、大陸の都市の中でも屈指の、活気に満ちた街であるといえる。
・滂沱の時代 大陸五強の一人、セシリアが居を構える。セシリア・ファミリーの拠点。 ・セシリア邸 冒険者セシリアの屋敷。レムルサ駅から歩いて十分ほどの、閑静な住宅街にある。 剣術道場は、主にパーティのメンバー同士の鍛錬の場、及び子供たちの運動、護身術を学ぶ場として使われるが、外部からの入門者にも開かれている。常時師範代としてナザールが稽古をつけることになるが、時折師範のセシリアも顔を出し、直接指導することがある。
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