歴史/ファンタジー資料-2

NEW!!「中世ヨーロッパの城塞」 J・E・ガードマン/H・W・カウフマン

 こちらは中世ヨーロッパ城塞の、かなり本格的な一冊です。
 城塞が持つ各要素、それらのバリエーション、見取り図等々の図板が多く、一見読み易い作りになってそうですが、テキストはかなり専門的なもので、カーテンウォール、バービカンといった専門用語が割合身に付いてないと、読んでくのは大変です。もちろん、各用語についての一覧もありますので、ひとつひとつ確認しながら読んでいけば、テキストの読解も充分できます。
 中世と呼ばれるざっくりと千年間の、ヨーロッパ、東欧、ロシアの主要な城塞の作りと歴史をがっちりと抑えてあり、かなりディープで上級者向け、そしてこれで城塞についてわからないことはあまりなくなるであろう、決定版的な一冊です。

「城」 池上正太とORG

 城の形式からいわゆる用語についての説明もありますが、この本の特徴は、古代から中世ヨーロッパ、東欧や中東はもちろん、南米やアフリカのものまで、とても幅広く紹介しているところにあります。
 なんといっても扱ってるものが広いので、ひとつひとつについてはやや浅いものになっていますが、それゆえに初心者にもうってつけの内容になっていると思います。城ひとつひとつを掘り下げてというよりかは、各様式の代表的なものを取り上げているという感じですね。
 まずはこれで、城の基本的なカテゴリーを学べます。各説明も、わかりやすい入門書です。

もどる

inserted by FC2 system