レイスは、墳墓や遺跡、そういった所に現れることの多い、強力な不死者だよ。死霊とも言われるね。
レイスはまさに怨念の塊といった感じで、生ける者を見つけ次第、死者の世界に仲間入りさせようとしてくるよ。怖いねえ。
生前どんな能力を持っていたにせよ、レイスになってしまうとその能力は大幅にパワーアップしているから、戦闘なんてしたことない人でもとても手強い存在になっているし、まして魔法の使い手なんかだったりしたら、大変なことになるよ。
あと、レイスで気をつけなくちゃいけないのは、死の接触といわれるものだね。その身体に触れてしまうと、ものすごく生命力を吸い取られてしまうの。大抵は、攻撃の合間にぬっと手を伸ばしてきて、みたいな感じかな。
とても戦闘力が高くて危険なレイスだけど、彼らはほとんどの場合、その怨念の強さから理性のようなものはなく、こちらを見つけ次第ひたすら前へ前へって感じだから、場合によっては罠にかけることも可能だね。もちろん、こちらがその恐怖に負けなければの話になるけれど。
あとレイスたちは、殺された場所からそんなに遠くへは行かないことが多いから、勝てないと思ったら逃げるのも手だよ。
レイスは触れるもの全ての生命力を吸い取ってしまうという性質から、彼らの周囲には生命の気配がない。だからコケ一つ生えてない墳墓なんかでは、その存在を事前に察知できるかもしれないね。
レイスに殺された者はレイスになる。だからほとんどの場合、彼らはある程度の人数でいることになるから、これにも注意だね。ただでもすごく強い存在なのにだよ。場所によっては、レイスだらけになってて、誰も近づけない場所になってるってのは、パンゲアではよく聞く話だよ。
というわけでほとんどのレイスは、レイスに殺されてしまった犠牲者なんだけど、始まりのレイスというか、そういう存在もいるんだよ。生前に強い魔力や能力を持ちながら、この世に強い怨念を残して死んでしまった人がそうなってしまう場合もあるし、死霊術によって呼び出された、死者の世界のエリートだったりする。
特に死霊術で呼び出されたレイスには注意が必要だね。彼らには理性があるどころか、とても高い知能を持っているからね。
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