エルフにはいくつかの種族がありますが、今回はその内のひとつ、森エルフたちをご紹介致します。
彼らは大陸各地の大きな森に、小規模な集団を営んで暮らしていますが、なかでもアッシェン西部、その名もエルフの森には、国といってよいほどの多くのエルフが暮らしているといいます。
彼らはエルフが元来持つ、その俊敏さを最大限に活かした種族と言えるでしょう。 しなやかで、かつ強靭な肉体を持ち、その目はわずかな月明かりさえあれば昼間のように辺りを見渡すことができ、さらには人では考えられないくらい遠くにあるものも見分けることが出来ます。 足音も立てずに森の中を移動する森エルフたちと戦うことになったら、覚悟を決めなくてはいけません。 彼らは天性の狩人ですが、その戦闘力は、狩りだけでなく、外敵を排除する時にもいかんなく発揮されるのです。
その性質は、我々人間に対しては概ね友好的で、平和を愛します。保守的で、その集落の掟を優先して動きますが、まったく融通がきかないというほどでもないようです。戦闘となれば果断に戦いますが、彼らの住む森を無遠慮に踏み荒らさなければ、敵対することもないでしょう。 もしそこが彼らの森と知らずに踏み込んでしまっても、彼らはどこからともなく私たちの前に現れ、森から出る安全な道を先導してくれます。 彼らが敵意を向けるのは、森を荒らすオークやゴブリン、その他の怪物たちです。 これらの者に対しては、我々人間以上に容赦がないと聞きます。 また、第一世界帝国時代の因縁から、ドワーフたちとも仲が良くないようです。
文字通り森の中に暮らす森エルフは概ね以上ですが、中には森を出て、外の世界に出る森エルフたちもいます。そうした者たちは、受け入れてくれる者たちが多ければ人間の社会に自然と溶け込んでいきますし、商売に長けた海エルフたちの元に滞在する者もいます。 レムルサを始め、大きな都市では、エルフたちによるコミュニティができあがっており、礼節を失わなければ、丁重に扱ってくれることでしょう。
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