レプラコーンは、大陸北部に現れる、小さな老人の姿をした、不思議な妖精だそうです。
とても悪戯好きで、根は善良な者も少なくないという話です。が、中にはあまり洒落にならない悪戯を仕掛けてくる者もいるそうで、出会ってしまったら、少し身構える必要があるかもしれませんね。
彼らは一般に、地下に眠る宝物の情報に詳しいと聞きます。彼らと仲良くなれれば、その財宝のありかを教えてくれるとも。ほとんどの冒険者は、捕まえてその情報を吐き出させることを選ぶそうですが・・・。その為、金銀財宝を目指す冒険者たちは、彼らを血眼になって探しているといいます。 もっとも、レプラコーンたちの逃げ足はとても速く、かつ魔法で空を飛んだり幻影を見せたりと、彼らを捕まえるのは熟練の冒険者でも、容易ではないと思われます。
また、出会った時に親切に、あるいは彼らのいたずらにもめげずに寛大に振る舞うことができれば、魔法のブーツを譲ってくれるという話も聞きました。ですが、くれるブーツは片足分だけ・・・これには、この贈り物も彼ら独特のユーモアだという説と、彼らの中には片足が義足の者が多く、ゆえにブーツも片足分だけ、という説があります。
悪戯好きの妖精は多いですが、彼らが何故、地下の財宝のありかを知っているのに自分たちのものにしないのか、なぜブーツを譲ってくれるのか、噂だけではよくわからないことが多いです。 妖精は私たちのような普通の生物とはまた違った理屈で生きている(?)ようなので、まだまだわからないことは多いですね。
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